ストラップを作り始めた理由と
ボランティア活動の始まり
「ねえ、どうして愛知県は交通死亡事故がいつもワースト1なの?」
事故の数日前に言った娘の言葉
さえりは手先が器用で細かい作業が好きでした。
中学校は特別支援クラスに通いそこでクラフトテープに出会った
市内のお寺でのお祭りに学校として出店して販売などしました。
そして高校でもクラフトテープを使った授業があり
文化祭で作ったカゴを販売したりしていました
家でもクラフトテープを使ったカゴが作りたくなり
沢山買ったその数日後さえりは事故に遭い
お空に行ってしまいました
大量のクラフトテープ 初めは見るのも嫌だった
一向に始まらない刑事裁判
さえりが残したの言葉
「ねえ、どうして愛知県は交通死亡事故がいつもワースト1なの?」
この言葉が「なんで紗愛理はあんなことを聞いたのか」あの日の言葉がずっと心に引っかかっていた。
ブログを通じ、二度と同じ事故を起こさないようにと活動しているたくさんの交通事故遺族と接するうちに「あの言葉は、悲しい事故を無くしてほしいっていう紗愛理からの『宿題』」と思えるようになった。
最初はさえりんがオリジナルで開発したカゴを作ってみたが細かい作業が多く大量に作るのはむずかしかった。啓発グッツとして多くの方にお渡しするのはどうしたらいいだろう??と考えていた。
・ヒントは手作りアクセサリーを作る本に
たまたま見たアクセサリーを作る本にイヤリングを作ろう!!と花編みの編み方が載っていた。
これを見て最初のストラップが完成しました。
・署名活動に賛同して下さった方へのお礼状と一緒に送ったストラップ
2020年7月15日刑事裁判の判決が出た、私達にとって最悪の判決が出てしまった
判決は禁錮3年、執行猶予5年
私達は署名活動を始めました
コロナ真っ只中のため街頭での署名活動はできず、
友人やブロ友さんのお手伝いいただきさらに
ヤフーニュースに掲載していだだき
全国から署名をいただきました
わずか六日間で3602筆の直筆の署名をいただきましたが
控訴はかないませんでした。
7月の終り頃、御署名いただいた方にお礼状と一緒に
送付したのが最初のストラップでした。
・いのちのミュージアム ハートグッツへ
その年の11月7日東京の日野市のいのちのミュージアムで
メッセンジャーとして誕生しました。
「命の大切さ」を世の中の皆さんに伝える新しいお仕事
メッセンジャーとなったさえりはほこらしく思えた
ミュージアムでハートグッツとして開発したのが
バージョン2に当たるストラップ、下にタッセルを付けて
格好良く仕上がっています。
・何気ない気づき 次女の言葉
タッセル付のストラップはタッセルを付けるのが大変でなかなか大量に作れませんでした。
ある日次女が「クラフトテープ切っちゃうのはもったいないね」と、どうしようかと考えていたら
「このまま根元に刺したらお花みたいで大きくてもったいなくないよ、どう?」
そう、このさえりんストラップは家族で完成したストラップなのです。
・ある警察官との出会い
それは年が明けた2021年1月8日のことでした
私達の被害者支援は何もなく、地域格差もありこと、その想いを伝えに安城警察署へ
そこで担当の交通課Sさんと話をしたが、のれんに腕押しでこちらの話をあまりきいてもらえず
「被害者支援の担当は警務課の管轄なので」と警務課のK課長さんがみえました
K課長さんは親身になって話を聞いてくださり
「被害者遺族の想いです、警察の皆さんでもらって下さい」と
ストラップを渡しました。
先ほどのSさんにもお渡ししようとしましたが、
「警察にはちょっと」としぶられましたが
K課長さんは
「これは私達警察の物が貰ったらもったいないので、
警察署に来られた方や免許書き換えにこられた方
に差し上げたらどうですか?」と言って下さり、
その場で署長に確認をとって下さり
その場ですぐに受付に置いて下さいました。
一般市民の私達が警察に娘の遺品で作ったストラップを
置いて下さるのは前代未聞です
さえりんストラップはこうして安城警察署に置かれ、2月3日に知立市役所、2月10日にコアラドライブ安城と次々に置いていただきました。
そしてさえりの誕生日の2021年7月5日
を発足しました